ラズパイとPicoの違いは何?それぞれの特徴とおすすめを解説!

  • URLをコピーしました!

皆さんこんにちは。yossyです。

プログラミングやLinux、電子工作を始めるときに「Raspberry Pi」は人気のボードですよね。
そんな中、Raspberry Pi “Pico” という1000円前後で買える激安のラズパイがあります。

注意:Raspberry Pi と Raspberry Pi Picoは全くの別物です。

もしもラズパイとラズピコを間違えて買ってしまうと、
「〇〇ができない!」という悲しい事態が起こってしまいます。

電子工作メインならRaspberry Pi Pico、PCとしても使いたいならRaspberry Piがおすすめです。

この記事では2つの違いをわかりやすく解説していきます!

ラズパイ・ラズパイPicoの違いまとめ

スクロールできます

Raspberry Pi

Raspberry Pi Pico
正体シングルボードコンピュータマイコンボード
パソコンとして使うできるできない
動作の速さミニPCレベル電子工作に最適
消費電力Type-C電源が必要乾電池でも動く
得意なことPC用途+電子工作・IoT・NASセンサー/モータ制御(リアルタイム)
価格約10,000円~約1,000円~

電子工作を始めたい人へ!

初心者向け!Raspberry Pi Picoで電子工作をはじめよう!

目次

Raspberry Pi Picoは「電子工作専用基板」

WiFi機能付きのPico Wの写真です。

Raspberry Pi Picoは「マイコンボード」という電子工作に使われる基板の一つです。

Raspberry Pi Picoの特徴を2つ紹介します。

特徴1:パソコンとしては使えないけど、電子工作にはピッタリ

Raspberry Pi Picoはパソコンとして使うことができません。

名前に「Raspberry Pi」とついていますが、普通のパソコンのようには使えません
画面をつないでネットを見たり、オフィスソフトで文書を作成したりはできないのです。

yossy

これは欠点というより「役割が違う」だけなんです。

Pico はパソコンではなく「マイコンボード」。

  • ボタンを押したらLEDが光る
  • センサーの値を読み取って表示する
  • モーターを回して動きを制御する

こうした「電子部品を直接動かす」ことに特化しています。
つまり パソコン代わりにはならないけど、電子工作には最適 ということです。


特徴2:電子工作向け = 「起動や動作が速い」「低消費電力」

電子工作に使うなら、起動・動作の速さ低消費電力はとても重要です。

例えば「自動開閉ゴミ箱」を作りたいとしましょう。

  • 人が手をかざした瞬間に → すぐに反応して蓋が開く
  • 電池で長時間動かす → 余計な電力を使わず省エネ

こういう仕組みには ラズピコがぴったり なんです。

もしここでラズパイを使うと…

  • 電源をオン → 起動に20秒
  • 長時間動かす → 電池が使えない

と、性能が高すぎて逆に不便になってしまいます。


このようにRaspberry Pi Picoは電子工作に特化した「マイコンボード」です。

yossy

Picoについて詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめ!

Raspberry Pi:学習・実験向きの小型パソコン

Raspberry PiはSBC(シングルボードコンピュータ)という基板1枚サイズのパソコンのことです。

Raspberry Piの特徴を2つ紹介します。

特徴1:パソコンとして使える

Raspberry Pi は「小型PC」として使えます。
HDMIでモニターにつなぎ、キーボードやマウスを差せば、普通のパソコンと同じように操作ができます。

  • OS(Raspberry Pi OSなど)をインストールして起動
  • Webブラウザでネット検索
  • WordやExcelのようなソフト(LibreOffice)で文書作成
  • PythonなどのプログラミングもOK

つまり 「安いのにちゃんと動くパソコン」 なのがラズパイの大きな特徴です。

特徴2:いろいろな用途に使える・GPIOつき

Raspberry Pi は小型のPCとして、使い道がとても広いのが大きな特徴です。

例えば…

  • プログラミング学習用PC:PythonやScratchをインストールして子どもでも学べる
  • 自宅サーバー:Webサーバーやファイルサーバーとして常時稼働
  • メディアプレイヤー:Kodiを使えば動画や音楽の再生機として使える
  • レトロゲーム機:RetroPieで昔のゲームを楽しめる

しかも、GPIO(電子工作用の端子)がついているので、

  • 電子工作:センサーやサーボモーターを接続して手軽に電子工作
  • IoT:画像認識やサーバー機能とセンサーを組み合わせる

といった、電子工作・IoT用途でも活用することができます。


このように、Raspberry Pi は 電子工作もできる「基板1枚サイズのパソコン」 として、学習から趣味、さらには実用まで幅広く活用できます。

よくある質問

ラズパイとラズピコでよくある質問をまとめてみました!
2つを選ぶときの参考にしてみてください。

よくある質問まとめ

Q1. Raspberry Pi Pico と Raspberry Pi、どっちを選べばいいの?
A1. ざっくり言うと、電子工作がメインなら Pico、パソコンとしても使いたいなら Raspberry Pi です。
「LEDを光らせたい」「センサーを試したい」なら Pico で十分ですし、逆にネットを見たりパソコン代わりにしたいなら Raspberry Pi が向いています。

Q2. Pico と Pico 2 の違いは?
A2. 新しい Pico 2 は性能がちょっと上がっていて、将来的な対応も考えるとこちらを選ぶのが安心です。詳しい比較は別の記事でまとめています。
→詳しくは:【徹底比較】新型 Raspberry Pi Pico 2 vs 初代Pico|違いをわかりやすく解説!

Q3. 電子工作ならArduinoも聞いたことがある
A3. Arduinoも人気の「マイコンボード」です。PCとしては使えません。
→詳しくは:Raspberry Pi PicoとArduinoの違いを比較!電子工作初心者におすすめはどっち?

Q4. 最初は何を買えばいい?
A4. 必要なものがひとまとめになった「スターターキット」を買うのが一番おすすめです!後半でおすすめキットを紹介しています。

Q5. Pico はパソコン代わりにできる?
A5. いいえ。Pico はパソコンではなく「部品を動かす基板」です。画面をつないでネットを見ることはできません。その代わり「小さなコンピュータ」として電子工作にピッタリです。

Q6. Wi-Fi は使える?
A7. ラズパイは基本的に標準搭載、PicoもWがついたモデルなら Wi-Fi が使えます。

それぞれのおすすめはどんな人?

ラズパイとラズパイPico、それぞれオススメな人をまとめてみました。

Raspberry Pi:幅広い分野を学びたい人

Raspberry PiはOSが動く=パソコンとして使えることが特徴です。

  • プログラミングやLinuxを学びたい人
    Raspberry Pi は小型PCとして使えるので、OSを入れて本格的に学習が可能です。サーバー構築やターミナル操作の基礎を身につけたい方にもぴったり。
  • 電子工作とPCの両方を楽しみたい人
    GPIO端子があるのでセンサーやモーターを動かす電子工作もできます。「パソコンとしても、工作としても」両方を組み合わせたい人に最適です。
  • メディアプレイヤーやゲーム機を作りたい人
    動画再生(Kodi)やレトロゲーム機(RetroPie)など、趣味用途でも大活躍します。
  • 小型サーバーやIoTを試したい人
    WebサーバーやNASなど、常時稼働させる小型サーバーにも便利です。

Raspberry Pi Pico:電子工作がしたい人

Raspberry Pi Picoはマイコンボード=電子工作用基板として使うことが特徴です。

  • 電子工作をメインに楽しみたい人
    センサーやモーターを直接制御するのに特化しています。工作やロボットを作りたい人におすすめ。
  • 低消費電力で動く装置を作りたい人
    電池駆動で長時間動作するガジェットやIoT機器を作りたい場合に強みを発揮します。
  • シンプルにマイコンを学びたい人
    MicroPython や C 言語で直接ハードウェアを動かせるので、初めてマイコンに触れる人にも最適。
  • とにかく安く始めたい初心者
    本体は約1,000円から購入可能。低コストで電子工作を体験したい方にピッタリです。
  • 授業や部活動で教材として使いたい人
    配線もシンプルで、数行のコードでも動作するので、教育現場の教材にもよく使われています。

yossy

どちらも得意なことが異なるので、自分に合ったボードを選びましょう!

購入方法は?

初心者がラズパイ/Picoを購入するならどちらもスターターキットがおすすめです。

スターターキットなら必要なものがすぐに揃うので、届いたらすぐに始めることができます!

まとめ

今回は、ラズパイとPicoの違いについて解説しました。
どちらも似たような名前ですが、それぞれ得意分野が違うことがわかりました。

Raspberry Piは幅広い用途に使える小型PCとして、IoTやネットワークの入門におすすめです。

また、Raspberry Pi Picoは約1,000円から買えて気軽に試すことができるので、
「電子工作を始めようかな」と思っている人は最初に買ってみるのもおすすめです。

yossy

このブログではRaspberry Pi Picoをメインに電子工作の解説等を行っているので、是非参考にしてみてください!

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次