皆さんこんにちは。yossyです。
Raspberry Pi Picoで電子工作を始めると、いろんなことにチャレンジしたくなったりしますが、どんなパーツがあるのかを知りたくなったことはありませんか?
知っているパーツが増えると、工作の幅が大きく広がります!
この記事では、Raspberry Pi Picoで、初心者でも使えるようなおすすめのパーツについて紹介します
どれもAmazonで1000円前後で購入できるので、手軽にステップアップできます!概要・使うときのポイント・作品アイデアなどを紹介していますのでぜひ確認ください。
0.スターターキット
まず、電子工作初心者でラズピコを持っていない・何もパーツを持っていない人は「スターターキット」を購入するのがおすすめです。
スターターキットはたくさんのパーツがまとめて販売されているものです。
初心者はとりあえずいろんなパーツを使ってみることが成長につながるので、まずはこのスターターキットを購入してみましょう。
スターターキットには、この記事で紹介しているパーツもいくつか入っています。
・Raspberry Pi Pico Wつきスターターキット

また、購入後のはじめ方についても、こちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください!

1. 光センサー
このセンサーは、周囲の明るさを感知することができるもので、値をアナログ値(連続した値)やデジタル値(オン・オフ)で返してくれます。

使うときのポイント
ラズピコで使うには、アナログ値やデジタル値をGPIOで読み取って使います。
アナログ値の場合、同じ明るさでもセンサーごとに微妙に数値が違ったりするので、一定基準でオン・オフを切り替えるような使い方の場合はデジタル値を使ったほうが便利です。
作品アイデア
- 暗くなったら光るライト
- レーザートラップ(レーザーモジュールと組み合わせて)
実用品から面白い遊びまで使えるセンサーです。

2. 温湿度・気圧センサ BME280
このセンサーは、周囲の温湿度・気圧を計測することができるセンサーで、周囲の環境を確認したりするプロジェクトで役立ちます。
2025/02/17追記
掲載していたリンクがBMP280のものでした。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
また、Amazonに出品されているBME280は信頼性に疑問があるというご指摘を受けましたため、Amazonリンクを削除し、信頼性のある秋月電子さんのBME280のリンクを掲載させていただきます。
秋月電子さんのBME280(https://akizukidenshi.com/catalog/g/g109421)
もし、どうしてもAmazonで購入したい方は、ご自身で検索して購入をお願いします。
気圧測定のみのBMP280と混同しやすくなっていたりと問題があるようなので、ご購入の際は十分ご注意ください。
使うときのポイント
このセンサーを使うときは、ライブラリを使用して、I2Cで接続します。
ライブラリ?I2C?という人も大丈夫です。このブログで解説しているので、興味がある人はぜひ確認してみてください。

作品アイデア
- お部屋の環境モニター
- 百葉箱
- 高度計
私はPico Wを使った環境モニターを作成しました。
WiFi経由で部屋の状況が見れるので便利です。

気圧が計測できるので、そこから高度も計算することができます。
秋月電子さんのBME280(https://akizukidenshi.com/catalog/g/g109421)
3. ディスプレイ LCD1602
画面に文字を表示したいなら、LCD1602というディスプレイがおすすめです。
このディスプレイでは、横16文字の2行分の文字を表示することができます。
センサーで読み取った値や、伝えたいメッセージを表示するのにちょうどいいディスプレイです。

使うときのポイント
このディスプレイは、先程のBME280と同じように、ライブラリとI2Cを使って動かします。これも、このブログで使い方を紹介しているので確認してみてください。

作品アイデア
- センサーの値を表示
- メッセージを表示
- 文字を動かすゲーム
センサーの値の表示は、私が作った環境モニターにも使用しています。
文字を動かすゲームは私もいつか作ろうと思っているので、作成したら記事にしようと思います。

4. サーボモーター
動くものが作りたいなら、サーボモーターを使ってみましょう。
サーボモーターは、角度を指定して動かすことができるモーターです。角度を指定できるので、ロボットを作ったりできます。
使うときのポイント
SG90など、有名なサーボモーターはPWMを使って制御します。具体的な制御方法は検索するとでてきます。
また、SG90は3.3Vではうまく動かない事があるので、ラズピコで使う場合は5Vから電源を取る必要があります。
作品アイデア
- 自動ボタンクリック
- ロボットの関節
- 自動スプレー
指定した角度で動かすことができるので、同じ動作を繰り返し行う工作に向いています。
5.スピーカー&MP3再生モジュール
スピーカーとMP3再生モジュールを使って好きな音を鳴らすことができます。
ラズピコで音を鳴らすには、単純にブザーに電圧をかける方法がありますが、それだとなんか物足りないですよね。
そんなときは、マイコン用のスピーカーを使うと好きな音が鳴らせます。

使うときのポイント
MP3の再生に使うモジュールはDFPlayerというものです。
UARTという通信方式で操作します。具体的な内容は検索で出てくるので大丈夫です。

検索しても使い方が分からないパーツもたまにあるので、購入前に調べるのがおすすめです。
作品アイデア
- ゲームの効果音
- 音声メッセージ
- 音楽プレーヤー
作品に音の演出が加わると、盛り上がるのでおすすめです。


6. 超音波距離センサー
距離もセンサーで測ることができます。
超音波センサーは、センサーから発射された超音波が反射して戻って来るまでの時間から距離を算出します。



なんだかハイテクだなぁ…
と思いながら使っています。皆さんは思いますか?


使うときのポイント
このセンサーは有名なセンサーなので、検索すれば使い方がすぐに見つかります。
注意するポイントが、HC-SR04という超音波距離センサーは5Vで動いているので、3.3Vで動いているラズピコで使うには回路に抵抗を使って分圧したりなど工夫が必要です。
作品アイデア
- 障害物検知ロボット
- 自動消毒スプレー
- 水位測定
サーボモーターのところで紹介した自動消毒スプレーでは、手が近づいたことを検知するためにこのセンサーを使用しています。
また、障害物検知はこの記事で試しています。




7. モータードライバー
モーターを回したいなら、モータードライバーが最適です。
モーターに流れる電流はとても大きいので、ラズピコのGPIOからはモーターを動かすことができません。
そのため、モータードライバーを使うことで、モーターを制御できるようになります。


使うときのポイント
基本的に、1つのDCモーターを制御するのには2本のピンのオン・オフで向きを、1本のピンのPWM信号で回転速度を調節します。
この記事で、L293Dというモータードライバーの使い方を解説しています。
(このモータードライバーは若干流せる電流が少ないので、大きい電流を流す際は他のモータードライバーをおすすめします。)


作品アイデア
- ラジコンカー
- ファンの回転数調節
- ポンプの制御
先ほど紹介した障害物検知カーのタイヤも、モータードライバーを使って制御しています。


8. リレー
いや、運動会じゃないですよ?
リレーは磁力を使って電気をオン・オフするパーツです。制御回路と電気が流れる回路が絶縁されているので、大きな電気を扱うときに使います。
リレーは、車のウインカーに使用されています。
あの「カチカチ」という音は、リレーが作動する音なんです。



友達がリレーでLチカしているときに気づきました


使うときのポイント
磁力と言ってもラズピコで行うのはピンのオン・オフだけなので、LEDを光らせる操作とほとんど変わりません。
リレーには大きな電流や電圧を制御することが多いので、定格値を必ず守って使いましょう。
作品アイデア
- タイマー付きライト
- 温度制御ファン
- ポンプの制御
センサーやボタンなど、入力に応じて回路のオン・オフを切り替えるときに使えますね。


9. SDカード
SDカード・microSDカードもラズピコで使えます。
用途はもちろんファイルの読み書きです。
ラズピコには標準のストレージがありますが、容量が少なかったりファイルを外部で使うときに少し面倒なのでSDカードに保存するのがおすすめです。


使うときのポイント
ラズピコで使うためには、SDカードのスロットがついたパーツを使います。


通信方式はSPIで、I2Cと比べて線が増えますが、速度が速くなっています。
プログラムも検索すると出てくるので、そこまで難しくありません。MciroPythonの場合、Pythonと同じopen()
などを使用してファイルを扱います。
作品アイデア
- センサーのデータを記録
- 設定ファイルの保存
- その他プログラムに必要なファイルの保存
センサーのデータを記録すれば、あとから分析するときに役に立ちますね。




10. GPSモジュール
GPSモジュールを使えば、自分が地球のどこにいるのかを知ることができます。


使うときのポイント
位置情報の受信は少し時間がかかるので、空が見える場所においてしばらく待っておきましょう。



私も最初は受信に手こずりました。
また、通信の仕方はUARTです。データを受け取るコードが少し長いのですがこれも情報は多いので大丈夫です。
作品アイデア
- 位置情報ロガー
- ロボットの位置を特定
- 時刻を受信
GPSの衛星から受信できるものには、位置だけでなく時間もあるので電波時計のようなものも作ることができますね。
SDカードと組み合わせれば自分が移動した経路を記録するような使い方もできます。


Tips. プログラムを書くときにはAIを活用しよう!
ここで紹介したパーツを使おうと思って調べたは良いものの、やっぱり難しくてわからない…ということもあると思います。
そんなときはAIを使いましょう。
「ChatGPT」や「DeepSeek」など最近のAIはコードを書く性能がとても向上しています。
また、基本的なパーツの説明もしてくれるので、初心者にはとてもいい講師になります。
DeepSeekの使い方はこちらから!


まとめ
今回は、Raspberry Pi Picoで使えるおすすめパーツを10選紹介しました。
今回紹介したパーツは、情報が多く色んな用途に使えるパーツなので、皆さんが工作するときに役に立つはずです!
このブログでは今後もラズピコをメインに電子工作に役立つ記事を投稿していくので、ぜひ応援よろしくお願いします!